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はがき伝道 2024年7月18日
はがき伝道 430号 自然
はがき伝道 令和6年4月430号 真福寺
日本文化は四季と共存して出来上がってきた。
人は自然を見なくなり、都会に自然が無くなったのである。
米作り一つをとっても、
田植えから夏の草取り
秋の収穫まで、行程を昔の子供たちは
通学の途中で毎日変化してゆく姿をみて育った。
米がとれるために、
どれほどの行程があり、
どれほどの汗を流して
作物が採れるかを
体全体で体感していたのです。
そして、時には嵐や災害台風により
これほど大事に育てたコメが
一夜にして全滅する姿を子供たちは
見ることもあったと思う。
今、子供たちが頭の中で考える世界だけで
短期間で結果を手に入れる習慣が
恒常化しているのではないかと考える。
どんな世界でもコツコツ実地を踏んで
大きな成果が手に入るのではなかろうか?
都会から自然の深き息吹を学べない。
そんな環境が一般化して作物が口に入るために
どれほどの生産者の苦労があるか
見えない時代になっている。
春夏秋冬の変化の中で生活することにより
我慢と努力を学ぶことが昔はあったのです。
我慢して技術を体得する生活が欠如した。
キレやすい若者は四季の風景の中から学ことが
欠落しているのである。
経典に「信心決定いたすべし、
人々賢き智慧あれば、
春は万の種を蒔き、
秋は稔りを待つのみか
今を知れぬ後の世の
永き冥路を打ち忘れ云々」とある。
しかし、今の若者にこの経典を
読んでも響かないと思った。
農村風景は欠如し工業情報産業で
日本は成り立っている現在。
春は万の種を蒔く風景はどこにもなく、
秋の実りを待つ風景はどこにもないのである。
特に都会においてはである。
本来日本は農耕文化で成り立っていた国である。
一年周期で作物を作り
生産し生活経済を成り立たせていた国である。
昭和20年以降そのシステムが崩壊していく。
結果令和年間の今に至り、
ヨーロッパ的生産形態に移行しているのである。
農耕民的生産形態が変化した時代といえる。
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