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はがき伝道 2020年9月12日
はがき伝道 384号 コロナの時代を生きる Ⅱ
はがき伝道 令和2年 10月 384号 真福寺
日本の戦争の特徴は、
同一民族の政権争いであって、
他民族を奴隷にする習慣がない国と言える。
ゲームで言えば、
インドに起こったゲームが
ヨーロッパに行けば、
チェスとなり、
日本にくれば、
将棋になったようなものである。
チェスは相手の駒が
自軍の駒となることはない。
日本の将棋は
自軍に入ると、
相手に向かって反撃することが
できるのである。
当たり前のことが、
受容されているのは
日本には戦いの場合は
敵軍を全滅する作法がない
ということである。
いわゆる相手をゆるす、
恕の文化があるのである。
それは12000年前から
1万年近く続いた縄文文化の恩恵が、
現代まで滅亡せずに
深層文化として
生きていることにあると考える。
明治維新以後のことだけをもって
批判する歴史史観による
自虐史論が
日本全土に浸透しないのは、
1万年間、
他人他国を受容する
平和の縄文精神が
他民族に侵略されずに、
温存されてきたことに
起因すると考える。
1万年間の
縄文精神スピリットの文化の布団に
2000年の弥生、農耕スピリット文化の
掛け布団が乗る形になる。
穏やかな成長、
緩やかな成長、
自然との調和の中で、
1万年の縄文生活が醸成発酵していった。
その精神文化が
日本人の深層心理として、
現在まで延々と脈打って
地下水の如く
流れているのである。
その清らかな文化の清水が湧き出て
現代の我々の心を潤しているのである。
日本の脳細胞の奥深くに刻まれた
縄文スピリットが今も、
泉の如く湧き出ているのである。
日本に奴隷制度が根付かず、
偶像破壊が起こっていない
一因であると思う。
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