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はがき伝道 2023年1月6日
はがき伝道 412号 無言の教え
はがき伝道 令和4年 12月 412号 真福寺
無言の教え
ある新聞の投稿欄に
次のような記事がでた。
「高校二年の次女、夏休みの社会科宿題が
〈郷土のことを調べなさい〉でした。
で娘が選んだテーマが〈わが家のルーツ〉。
83才になる祖父が
〈うちは彰義隊生き残りの家系〉と話してくれたのがヒント。
日比谷の図書館へ行って調べてみると、
ありました。ありました。
寛政の「武家家系図」に先祖のことが
出ていて、いままで不明だった
先祖の墓までわかったのです。
始祖は鎌倉の武将。
代々つづいて江戸時代は
徳川の旗本だった。
幕末、曽祖父が彰義隊に参加、
敗れたのでした。
祖父は生き残った父の事が気になるのか、
このことを話したがらなかったのです。
私達、これまで仏様を
あまり大事にしていなかったのですが、
先祖がわかったら、
弔ってあげなくては、
という気になりますからおかしなものね」
(厚木市主婦)
というものでした。
祖先とのつながりを知り、感ずる時、
先祖供養をせずにはいられないというのが
人情というものである。
オギャーと生まれて
いつしか70歳を超える年になった。
父母がこの世を去り、妻が去り、
人生というものに
喜怒哀楽があることを実感する。
人と人との縁と絆の大切さを
しみじみと細胞の奥深きところまで
響き渡るのを体感するこの頃である。
頭で理解することと
体全体で体感する叡知はどこか違う。
先祖供養は、生命全体で感ずる
無言の教えに対する
報恩の作法であると、
私は確信してお伝えします。
一陽来復を迎えるたえに
「無言の教え」を受信できる心に
チャンネルを合わせたらいかがですか?
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